New Album, “Calm Ambient Timescape” Out!
“Calm Ambient Timescape” が 2024.10.04にリリースされました。
このアルバムは、物理的に購入していただくアルバムです。購入後、アルバムには楽曲が足されていき、「育っていくアルバム」になっております。
ご購入はこちら↓
https://uqiyo.thebase.in/items/92353033
【Timescape-タイムスケープ】という新しい言葉
“Scape”という言葉は、古い英語の”Sceppan”という言葉からきました。意味は「形作る、生み出す」など。
今では接尾語として、「全体像や景色」のような意味があります。
例えばLandscapeは場所や環境の形作られた景色、風景。
そしてSoundscapeは音の場についての雰囲気や生み出す景色。
ただ、僕は自分の作る作品に「Soundscape」という言葉を使うことに何故かずっと違和感を感じていました。
よく考えると、絵画でいう紙という媒体に対して、音楽は、音を媒体に描いているわけではなく、音は筆で、媒体は時間です。
音楽は時間の紙に音の筆で絵を描くのです。
音の景色ではなく、時間の景色。音を形作るのではなく、時間を形作ることが、音楽なのかなと思います。
そして音の場は、常に移り変わり、一時も同じ状態ではない、無常なのです。
時間という次元は、4次元とも言われます。3次元の世界を大切にしつつ、日々を生きつつ、いかに心がそこから解き放たれるか。
【No Spotify, or Apple Music】
Streamプラットフォームでは出さないことにしました。そのかわり、InstagramやTiktokなどでは使用できるようにします。
理由はあります(批判ではありません)
現代人の多くは「コンテンツ」をサブスクリプション(定期購読)で消費します。定額を払って、「いくらでも消費して良い」と言われて、そんなに時間がないので困ってしまいます。
1曲、1エピソードを視るのに躊躇してしまいます。
お金の限界よりも、時間の限界が先に来てしまいます。
いかに僕らには時間がないか身につまされます。
だから僕は、時間の芸術「Timescape Art」をもっともっと大事に考えるべきだと考えました。
どういう時間を過ごした時、どういう時間を六根で感じた時、人は幸せなのか。
前向きの時間。後向きの時間。明るい時間。暗い時間。これは、良し悪しの話ではなく、そしてそこに意味があっても、なくてもいい。
今回作った新しいEP 「Calm Ambient Timescape」は、皆さんの時間の真ん中に立って注目を集めるものではありません。(そういう作品ももちろん好きです!)
これは、皆さんの過ごす毎日の時間のとなりにそっと座り、ちょっぴり素敵な時間、浮世になるような音の形。
それが、New EP : ”Calm Ambient Timescape”です。
【五感と体験と何より時間を大切にしたアルバム】
物理的に手に取って、開封して、中身を出す体験と時間も含めてTimescape(時間表現)としてUQiYO自らデザインしました。
見た目も気持ち良い完全特別仕様のジャケットをピリピリと開けると、中から高級和紙に印刷された、ライナーノーツと、視聴用リンクとパスワードが出てきます。
ライナーノーツは、UQiYOが一つ一つのTimescapeを音楽に変えた時のことをエッセイのように、かなりプライベートなレベルで、そしてふわりと優しさをもって語っています。
視聴用リンクは、UQiYO自らがUQiYOのホームページ上にプログラミング実装した、連続再生可能な音楽プレイヤーへの入り口です。起動するためのパスワードもついています。パスワードは買った人のみの特別な情報としてしまっておいてください。
このアルバムはUQiYOが心を込めて、今の精一杯の力で一音一音、紡いでいます。
ぜひ皆さんの応援をよろしくお願いいたします。
プロダクトデザイン監修: @spumoni